そのお金、払いすぎてない?家計の見直しポイントをご紹介!
更新日:2020/10/20
「毎月お金を貯めようと思ってはいるものの、なかなか貯まらない」、「夫婦で協力して、できるだけムダ遣いをしないようにしているのになぜだろう?」そんな夫婦が見直すべき点は、日々の出費よりも、毎月お金がかかる「固定費」なのかもしれません。ここでは、これからの生活に向けてお金を貯めたいふたりのために、家計の見直しポイントをご紹介していきます。
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まずは家計の把握を
見直しポイントを細かくチェックする前に、まずやっておくべきことが「家計の見える化」です。これをしないでただがむしゃらに出費を減らそうとすると、本来は必要な部分のお金を削ってしまったり、逆に不要な部分のお金をそのままにしてしまったりする可能性があります。まずは家計の把握からしっかりと行いましょう。
具体的な方法としては、定番ですが家計簿を付けること。その際、どの商品がいくらだったかなど細かい金額を把握することよりも、家計全体の支出を見ることが大切です。手始めに毎月自動的に出ていく固定費(家賃や水道光熱費、通信費、保険料といった毎月あまり変動のない費目)から書き出して、何が大きな割合を占め、どのように削減するべきか確認しましょう。
4つの「削減できる項目」をチェック
では固定費に対して、具体的にどのようなアプローチをすればいいのでしょうか。4大固定費と呼ばれる、住宅費・自動車費・通信費・保険料について説明していきます。
1.住宅費
まずは住宅費について見ていきましょう。支出の大半を占める住宅費ですが、逆に考えると、ここを減らすことで大きく支出を減らすことができます。
賃貸に住んでいる場合、思い切って今より家賃を抑えられる所へ引っ越しをするというのも一つの案。引っ越し自体には一時的にお金がかかりますが、例えば月11万円の物件から月8万円の物件に引っ越したとしたら、年間36万円が削減できます。そこに10年住めば360万円の削減になります。ある程度長く住めば引っ越し代の元も取れるので、少なくとも数十万円以上の節約になるでしょう。
夫婦の場合は、子どもが生まれて幼稚園や小学校に通いだすと、引っ越しがしづらくなりますので、考えるなら早い方がベターです。ただし、お金のことばかりを考えて生活がしづらくなっては元も子もありません。家賃と生活のしやすさのバランスを考えて慎重に検討しましょう。
次に、マイホームを購入して住宅ローンを組んでいるケースを考えます。住宅ローンで重要なのが「繰り上げ返済」です。住宅ローンには金利がかかるため利息がかさみますが、繰り上げ返済をして元本を減らしていけば、一気に返済額を減らすことができます。一時的な出費は大きくなっても、トータルでは大きな利点があるのです。
繰り上げ返済には、「期間短縮型」と「返済額軽減型」があります。期間短縮型は、返済期間が短縮することで、短縮された期間に支払うはずだった利息を軽減させる方法。一方で、返済額軽減型は、返済期間はそのままで毎月の返済額を引き下げるものです。利息の軽減効果は期間短縮型に劣るものの、毎月の返済額負担が減るため、教育資金がかかる若い夫婦にはおすすめです。
例えば借入額2500万円で返済期間が35年、固定金利で金利2.5%時(ボーナス払いなし)とします。3年後に100万円を返済額軽減型で繰り上げ返済した場合、毎月の返済額が約3800円軽減され、将来の支払利息軽減額は45万3824円となります。
貯蓄に重点を置いて住宅ローンを普通に支払うよりも、住宅ローンの繰り上げ返済を優先した方が、結果的に得になるケースが多いということを覚えておきましょう。
2.自動車費
車については車検、点検、自動車税、保険料、駐車場代、ガソリン代などの維持費がかかります。もしも休日にたまに使うだけで、平日はあまり車を利用しないのであれば、手放すことで大幅なコスト削減が可能です。できるだけ公共交通機関を使う、必要なときにレンタカーを借りる、あるいは利用率の拡大しているカーシェアリングを利用するという手もあります。住んでいる地域によっては絶対に欠かせないというケースもありますが、都心部に暮らし毎日乗らないのであれば、手放すという選択肢もあるでしょう。
3.通信費
通信費は固定費の中でも見直しがしやすい項目の一つです。まずはスマートフォンのプランの見直し。契約した当初からそのままという場合、損をしているかもしれません。例えば通信量2GBのプランでも足りるのに5GBのプランで契約をしていた場合、月額料金が変わります。また光回線など家の通信プランとスマホをセットで申し込めば、さらに割引になるケースもあります。大手キャリアを利用しているなら、格安携帯電話会社に乗り換えると一気に通信費をカットすることができます。
4.保険料
最後に保険です。加入してからそのままで、何も変えていないという人も少なくありませんが、流れでなんとなく加入した場合などは、自分に本当に合った保険に加入していない、不要なオプションで余計なお金がかかっているといったことがあります。
結婚をしたときだけでなく、子どもが生まれたとき、住宅を購入したときなど、大きなライフイベントの際には、その都度保険をしっかりと見直す機会をつくるようにしましょう。
4大固定費の目標削減率を決めよう
各固定費の現在の金額と目標額を決めて無駄の洗い出しを!
項目 | 見直しポイント | 詳細 |
---|---|---|
住宅費 |
・賃貸なら今より家賃の抑えられる所へ引っ越しの検討 ・高金利の住宅ローンは借り換えの検討 |
住宅ローンの借り換えで得をする目安はローン残高1000万円以上、返済期間が残り10年以上というのが一般的。まずはシミュレーションして決めて。 |
自動車費 | サンデードライバーは車が必要か再検討 | 休日しか車に乗らないのならカーシェアリングやレンタカーでの代替ができないか検討を。また自動車保険についても、更新前に見直しをすること。 |
通信費 | スマホ・自宅のネット回線のプラン見直し | スマホの通信料が余っていたり、無料通話分を大幅に超えている場合は見直しを。不要な有料サービスに登録していないかもチェックしよう。 |
保険料 | 多額の死亡保障や特約が付いていないか | なんとなく加入したままになっている人は保障が多額ではないか、不要な特約が付いていないか確認を。 |
以上のように、まずは家計を可視化して把握し、4つの固定費をそれぞれチェックしていくのが家計見直しの基本です。どの項目も一度見直しをして終わりではなく、定期的に見直しをすることで、適正かつ損のない家計をキープすることを目指しましょう。
固定費削減にはさまざまな方法がありますが、選択肢が多くて迷うことも多いはず。ゼクシィ保険ショップでは、おふたりだけの家計プラン表を作成してプレゼント。ふたりの収入に合った、無理なく貯められる貯蓄額や、必要な保障、家計バランスについて、ファイナンシャルアドバイザーに相談できます。
※掲載の情報は2020年9月現在のものです。保険や税制、各種制度に関して将来改正・変更される場合もあります。手続き・届け出の方法も随時変わる可能性や、自治体により異なる場合があります。
RT-00352-2009