保険加入のタイミングとは?保険の種類や選び方・注意点も解説
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更新日:2022/12/20
結婚や出産といったライフイベントに合わせて、生命保険に加入したいと考える人は少なくありません。この記事では、ライフイベントに合わせ生命保険に加入したい人に向けて、生命保険の種類や入るタイミング、注意点などわかりやすく解説していきます。保険選びなどに際してぜひ役立ててください。
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生命保険とは
生命保険は、契約者たちが保険料を出し合い、万一の事態が起きた場合には、その中から保険金や給付金が支払われるという相互扶助の仕組みで成り立っています。加入することによって、死亡や病気、ケガといったさまざまなリスクに備えることが可能です。なお生命保険は、民間の生命保険会社が取り扱う保険商品全般を指すもので、死亡保険のみを意味するわけではありません。
生命保険はなぜ必要か
人生にはさまざまなリスクがあります。例えば病気やケガで働けなくなってしまったら、給料が減ってしまうのに加えて、治療費も負担しなければなりません。また、一家の大黒柱がもし亡くなってしまったら、残された家族は経済的に困ってしまう可能性があります。
このような事態に陥ったときには、国から公的保障を受けることもできますが、公的保障だけでは不十分なことが一般的です。リスクに備えるには、十分な貯蓄が必要ですが、貯蓄だけで賄うというのは実際には難しいでしょう。その点、生命保険に加入していれば、十分な貯蓄がなくてもリスクに備えられることができるのです。
生命保険の加入率は約9割
具体的に、どのくらいの人が生命保険に加入しているのか見ておきましょう。生命保険文化センターの令和3年度の調査によれば、生命保険の世帯加入率は全生保で89.8%(前回88.7%)となっています。統計データを見てみると、全体の9割近くが生命保険に加入していることがわかります。
生命保険は主に4種類
生命保険は大きく分けて4種類あります。それぞれの保険の目的や特徴をきちんと理解しておきましょう。
死亡に備えるための生命保険
死亡保険とは、加入者が亡くなった場合、または高度障害状態になった場合に保険金が受け取れる保険。残された家族の生活資金などを準備することを目的とするものです。死亡保険には、「定期保険」、「終身保険」、「収入保障保険」などがあります。
定期保険とは、「10年」「15年」などの年数や、「60歳まで」「70歳まで」など年齢によって、保険期間が決まっている死亡保険です。基本的に掛け捨て型で、その分保険料が割安である点や、期間が定まっているため見直しが利きやすい点などが特徴です。
終身保険とは、一生涯続くタイプの死亡保険。定期保険とは異なり更新というものがないため、加入時から保険料がずっと一定です。ただし、定期保険に比べて保険料は割高になります。
収入保障保険は定期保険の一種。保険期間の経過とともに受け取れる保険金の総額が徐々に減っていく仕組みになっており、その分保険料が割安になっているのが特徴です。
病気・ケガに備えるための生命保険
ケガや病気に備える保険は、加入者が病気やケガをした場合に、保険金が受け取れる保険です。この保険には、「医療保険」、「がん保険」、「就業不能保険」などがあります。
医療保険とは、病気やケガなどで入院や手術をした場合に、その費用が保障される保険。基本的に医療保険の主契約は、入院すると受け取れる「入院給付金」と、手術を受けたときに受け取れる「手術給付金」となっています。
がん保険とは、医療保険のうちがんの保障に絞った保険です。がんと診断され、通院、入院、手術、治療などを受けた場合に保険金が受け取れます。
就業不能保険とは、前述の収入保障保険と名称が似ていますが別の保険です。収入保障保険は被保険者が亡くなったときに給付が受けられるのに対し、就業不能保険は、病気やケガで働けなくなった場合、治癒するまでの期間をカバーする保険です。
介護に備えるための保険
介護保険とは、介護が必要になった場合の必要資金や生活費などを保障する保険です。公的な介護保障でカバーしきれない部分の介護負担を軽減する目的で加入します。要介護2以上などに認定されると保険金が受け取れる、公的介護保険の要介護認定に連動するタイプと、保険会社の独自基準に従って受け取れるタイプがあります。
「お金」を貯蓄するための保険
将来かかるであろう「お金」に備える貯蓄性の高い保険。通常、受け取る満期保険金はそれまでの払込保険料の合計を上回るようになっています。ただし、満期の前に解約すると払込保険料の合計より下回るので注意が必要です。この保険には、「学資保険」、「個人年金保険」、「養老保険」などがあります。
学資保険とは、子どもの教育にかかる費用の準備を確保するための保険です。一定の保険料を支払うことで、契約時に定めた時期に保険金額を受け取れるほか、親に万一のことがあった場合はそれ以降の保険料の払い込みが免除になります。
個人年金保険とは、将来のための資金を計画的に準備できる保険です。国民年金や厚生年金といった公的年金で不足する部分を補う目的で加入するのが基本です。契約時に決めた年齢から毎年一定額の年金が受け取れる仕組みになっています。
養老保険とは、満期まで生存すれば満期金が、満期までに亡くなった場合は満期金と同額の死亡保険が受け取れる保険です。
保険に加入するタイミングとは?
結婚や出産といったライフイベントは、保険に加入する格好のタイミングです。それぞれのイベントでどのような保険が必要なのか確認しておきましょう。
就職したときに保険加入
就職したタイミングは、まだ独身であることが一般的でしょう。そのため、自分自身のために、病気やけがの際の治療費や生活費に備える医療保障を最優先で考えるのがセオリー。死亡保障は基本的に必要ありませんが、加入する場合は葬儀費用が賄える程度で十分です。親が自分のために加入している保険があれば、このタイミングで合わせて見直しをしておきましょう。
結婚したときに保険加入
結婚したタイミングで一度それまでの保障を見直す必要があります。自分自身のための治療費などに加えて、万が一のときの家族のサポートも確保しておきましょう。夫婦間で大きな収入差がある場合は家計を支える方が死亡保障を手厚くしておくとよいでしょう。
出産のときに保険加入
出産して子どもが生まれたら、万が一のときの子どもの養育費に備えるために死亡保障をしっかりと確保する必要があります。また、将来の教育資金の準備もなるべく早めに始めておくとよいでしょう。なお、出産時のトラブルに備えたい場合は、妊娠する前に保険に加入しておく必要があります。
家を買うときに保険加入
住宅を購入する場合には、基本的に住宅ローンを組むことになりますが、通常、住宅ローンを組む際には「団体信用生命保険」に加入します。これは、契約者の死亡・高度障害状態などの万が一のとき、残りの住宅ローンを死亡保険で相殺し、残された家族が払わなくてよくなる保険です。そのため、すでに加入している生命保険があれば、住宅購入の際には保障内容の見直しが必要になります。
加入する保険選びのポイント
保険に加入する際には、自分にピッタリ合ったものを選ぶことが大切です。自分にどのようなリスクがあってどのような保障が必要なのか、どのくらいの保障額が適切なのかをきちんと見極められるようにしましょう。
リスクを想定する
保険を選ぶ上では、まず自分に、今後どのようなリスクがあるかを想定することが重要です。万が一亡くなった場合や、病気やケガになった場合など、どのようなリスクがあるのかを理解しておきましょう。
どのような保障が必要か考える
リスクをある程度想定したら、次に、そのような場合にどのくらいの金額が必要になるかを算出します。病気やケガに関する医療費や、働けない間の生活費、万が一の場合の家族の生活費など、なるべく具体的に考えておくとよいでしょう。その上で、貯蓄や公的保障を踏まえつつ、必要な保障を判断します。
必要な保障にピッタリの保険を調べる
上で紹介したようにひとくちに生命保険といっても、多くの商品があり、それぞれ違いがあります。保障内容や支払い条件、特約、払い込み方法、払込期間なども多種多様です。一概に保険料や保障額だけの比較はできないため、慎重に検討して自分のニーズに合った保険を選べるようにしましょう。
保険加入の注意点
加入時の年齢が若いと保険料も安くなる
年齢が若いと健康リスクが低いため、保険料は安くなります。そのため、保険加入を検討しているなら、早めに動いた方が得策です。特に終身型医療保険は一生保険料が変わらないため、高齢になったときの負担を抑えられます。ただし、定期保険(更新型)などと比べて保険料は割高になるためきちんと吟味して判断しましょう。
プロに相談する方法もある
保険加入のためには、あらゆるリスクを想定しておくことが大切です。とはいえ、必要な金額や受けられる公的保障など、自分だけで全体を把握し保険選びをするのは難しいもの。その点、プロに相談すれば適切なアドバイスが受けられます。
タイミングに合った保険選びを
ライフイベントは生命保険に加入する絶好のタイミングです。自分にどのようなリスクがあり、どのような保障が必要なのかを把握した上で、ニーズに合った保険をチョイスできるようにしましょう。
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※掲載の情報は2022年12 月現在のものです。保険や税制、各種制度に関して将来改正・変更される場合もあります。手続き・届け出の方法も随時変わる可能性や、自治体により異なる場合があります。
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