結婚資金はいくら必要?
リアルな費用と知っておくべきお金のこと
更新日:2021/12/22
結婚が決まったら、喜びに浸るのもつかの間、やっぱりお金の問題が気になりますよね。
結婚式のお金、どれくらいかかるものなのでしょうか?
婚約から新生活までに必要なもろもろの費用・結婚に必要な資金について詳しくご紹介します。また、親からの援助についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※記事内のデータは、「ゼクシィ 結婚トレンド調査2024(全国推計値)」「新婚生活実態調査2023(リクルートブライダル総研調べ)」を基に記載しています。
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婚約したら……結婚式までにいくら必要?
結納式?婚約食事会?
結納式とは、結婚後に両家が親族となることを祝って、結納品や結納金といった金品を贈る儀式のことです。
以前は仲人が仕切ることが多かったのですが、最近は両家のみがレストランや料亭などに集まって執り行うのが多い傾向です。
結納式にかかる費用の平均は、43.9万円
昔に比べると結納の形式も簡略化しているとはいえ、結納品を用意したり、場所の手配をしたりと準備も大変です。そのため、最近ではよりカジュアルな「婚約食事会」を開いて、結納の代わりとするカップルも多いようです。
婚約食事会を開く場合、費用の平均は8.3万円
こちらは結納式に比べてぐっと費用を抑えられますね。結納式や婚約食事会は、両家の親が初めて顔合わせする大切な場。結納式と婚約食事会のどちらにするのか、お互いの親にしっかり相談してから決めるようにしましょう。
気になる婚約指輪・結婚指輪の値段は?
婚約指輪の平均費用は、39.0万円です。
一昔前は「婚約指輪は給料3ヵ月分」などといわれていましたが、現在はそこまで高額ではありません。
一方、結婚指輪の平均費用は、ふたり合わせて29.7万円。
日常使いを考えて、婚約指輪よりもシンプルで普段使いしやすいデザインの指輪を選んでいるカップルが多いようです。
結婚指輪に比べ、「お金がもったいない」「普段身に着けるものではない」「意味を感じない」などの理由で婚約指輪を購入せずに、代わりの記念品を贈り合うなど、新婚旅行や新生活の準備を充実させるカップルも。
とはいえ、婚約指輪は特別な贈り物であることに変わりはありません。ふたりの記念になる大切なものなので、用意するかはふたりでじっくり話し合い、納得した上で決めたいものです。
一番気になる!結婚式の費用はどのくらい?
結婚式にかかる平均費用は、343.9万円です。
結婚式は衣裳や料理、演出などをどのようにするかによって、費用が大きく変わってきます。費用を抑えた結婚式プランを提供している会場もあるので、出費を抑えたい人は、食事やドレスなどお金をかけてこだわりたいポイントと、どこを節約するかを、パートナーとしっかり話し合っておくとよいでしょう。
また結婚式は、ドレスや小物など、女性のための費用がより多くかかるのが一般的。自分の理想の結婚式を叶えるためにも、早いうちからしっかり貯蓄しておくことも大切。
自分の貯蓄で賄うことができれば、ふたりの予算の都合で諦めることなく、理想の結婚式にすることができますよ。
結局、総額でいくらかかるの?
結納・婚約~新婚旅行までにかかった費用総額(推計値)は454.3万円(結納式を行った場合)になります。
新型コロナウイルス感染症の影響により、コロナ前の調査からは減少しているものの、「そんなにかかるの!?」と驚いてしまう金額かもしれませんね。
もちろん、理想の結婚の形はカップルによってさまざまなので、この金額はあくまでも目安です。
でも、ご安心を。
挙式や披露宴をする場合は、ゲストからのご祝儀で費用の一部を賄うのが一般的です。
ご祝儀の総額平均は、205.6万円。
ということは、総額費用の454.3万円から、ご祝儀の205.6万円を差し引いた、約248万円が実際に必要な金額の目安となります。
親や親族からの援助が望める場合は、さらに自己負担額を抑えることができます。
この248万円+予備費を足した金額を、平均的な予算と考えておけばよいでしょう。
結婚式費用の分担……みんなどうしてるの?
費用分担の決め方
結婚にかかる費用を両家で共同負担する場合、いくつかの方法があります。
- 合計額を半分に割って、平等に費用を折半する方法
- 招待客の数に差がある場合、招待客の人数割りにするという方法
- 料理は招待客の人数割りにして、共通する項目は折半・衣裳代は各自負担……
というように、項目別に負担のやり方を変える方法
一昔前は、新郎が結婚式の費用を多めに負担することも多かったようですが、現在はあまり一般的ではありません。両家で話し合い、公平に費用を負担し合えば、お互いに負い目を感じることなく、結婚式の準備に臨むことができますね。
分担するときのポイント
結婚にかかる費用については、ゲストの人数の差や、新婦と新郎の衣裳代の差、さらには金銭感覚の違いも関わってきます。
費用を両家で分担する際には、両者の出費に不公平感がないように、事前に話し合いをすることが重要です。実際、「婚約時」や「両家顔合わせの時」、「会場が決まった時」など、早い段階で分担方法を決めている場合が多いようです。
支払いのルールが早い段階で決まっていれば、後からもめたりすることなく、スムーズに準備を進めることができますね。分担のやり方はいろいろなので、両家が納得できる方法をよく話し合って見つけましょう。
親からの援助……みんなどのくらい受けてるの?
親からの援助は183.5万円程度
挙式などの結婚費用に対して親や親族からの援助が「あった」人は81.9%と、かなり多いようです。
では、どれくらいの金額をもらっている人が多いのでしょうか?
最も多かったのは「100万円以上~200万円未満」で35.4%。次に多かったのが「200万円以上~300万円未満」で29.4%。「100万円未満」と回答した人は17.1%でした。平均では183.5万円となっています。
援助のお願い方法
結婚資金は少しでも多い方が安心できますが、親から援助について何も切り出されなかったら、なかなかお願いしづらいものです。
そんなときは、「援助をお願いする」という形ではなく、「結婚資金について相談する」という形で話を切り出してみましょう。もし、援助の相談をしたいと思っているのなら、なるべく早い段階で切り出すのがベストです。
切り出しやすいタイミングとしては、会場の見積りが出た時。
実際の費用がわかれば、どのくらい援助が必要かイメージできるので、親としても話を受け入れやすいでしょう。
また、もし援助をしてもらったら、受け取った時だけでなく結婚式後に改めて感謝の気持ちを伝えることも忘れないようにしましょう。
予算を抑えた結婚式を検討してみよう
披露宴ほどフォーマルにならず、二次会ほどラフにならない結婚式のスタイルが1.5次会。
会場もホテルや専門式場に限らず、レストランやカフェでもできるので、費用を抑えることができます。さらに、会費制にし、おもてなしのスタイルを変えることで自己負担を抑えることも可能!
「貯蓄がないけど結婚式がしたい」というふたりも、自己負担を抑えつつ憧れの結婚式が叶います。
会費制の1.5次会なら来てくれるゲストにとっても、ご祝儀が不要なので負担が少なくなるのが嬉しいポイント。「ゲストはたくさん招待したいけど、貯蓄がないから招待する人を限定しないと……」と諦める前に、検討してみてくださいね。過度な演出も必要ないので、お金だけでなく、時間も節約することができますよ。
ふたりだけの結婚式
さらに費用を抑えられるのが、ふたりだけで行う結婚式です。
記念写真だけを撮るフォトウエディングや、海外やリゾートでの結婚式なら新婚旅行を兼ねることでさらに節約できるだけでなく、ロマンチックな気分も味わえそうですね。
衣裳やヘアメイクがセットになったお得なプランもあるので、ぜひチェックしてみましょう。
結婚式後も、何かとお金が必要
憧れのハネムーン……いくらかかる?
新婚旅行の平均費用は、61.6万円でした。
新婚旅行となると外せない、お土産にかかる平均費用は、8.1万円。
旅行代とお土産代を合計すると69.7万円となります。
行き先ではなく、出発時期をずらすのも費用を抑えられるポイント。
旅費が安くなるオフシーズンを狙って新婚旅行に出掛ければ、飛行機代などが安くなり、交通費を節約することができます。
あるいは、結婚式の後すぐに出発せずに、新生活が落ち着いて金銭的にも余裕が出てきた頃に改めて旅行するのも、時間とお金の余裕ができるのでおすすめです。
新生活の準備費用は、いくらかかる?
新生活にかかる費用の平均は、53.2万円(インテリア・家具・電化製品の購入にかかった費用)。
既に同居していた場合はもっと安く済みますが、結婚して初めて一緒に暮らすことになり、生活用品をすべて買いそろえるとなると、かなりの費用がかかります。
節約したい場合は、まずは必要最低限の物だけを購入して、お金を貯めながら少しずつ買いそろえていくというも一つの手。また、しばらくは実家などから持ち寄った家具や家電を使うという方法もあります。
これならば、じっくりとお気に入りの物を吟味して、買い足していくことができますね。
「一度に全部そろえたい!」という場合は、リサイクルショップやフリマアプリなどを上手に利用してみましょう。思わぬ掘り出し物があるかもしれません!
結婚資金、みんなどのくらい貯めてるの?
結婚費用の平均貯蓄額はいくら?
結婚資金として貯蓄をしていた人の割合は87.4%と、過半数の人が結婚を見据えてお金を貯めているようです。
では、どのくらいの金額を貯蓄しているのでしょうか?
夫婦の合計額で、最も多いのが「200万円以上~300万円未満」が21.5%。次いで多いのは「300万円以上~400万円未満」で19.3%、続いて「100万円以上~200万円未満」19.1%です。
夫婦の平均貯蓄額は、325.8万円となっています。
将来を見据え、計画的に貯蓄をしている人が多いことがわかります。
結婚式は人生の中でも一大イベント。婚約の段階で、既にふたりの結婚資金準備計画が始まっているのです。
これから始まる結婚生活にかかるお金も考えておこう
ライフプランを考えて、お金の計画を立てよう
結婚すると、ライフスタイルが変化していきます。
あらかじめ「子どもは何人欲しい?」「マイホームはどうする?」など、ライフプランを大まかに考えて、ふたりで話し合っておきましょう。
結婚生活が落ち着いて、マイホームの購入をしたいという場合には、住宅ローンを検討したり、それに伴う引っ越し費用なども必要になります。
子どもが生まれると、生活費や教育費などでさらにお金がかかります。
独身時代と違って自由に使えるお金も少なくなるので、今のうちから将来に向けた貯蓄を少しずつ始めていきましょう。
お金の悩みは、ゼクシィ保険ショップに相談を!
「結婚資金、きちんと貯められるかな?」
「将来のお金のこと、何となく不安……」という方も多いのではないでしょうか。
ゼクシィ保険ショップには、そうした悩みを持った新婚夫婦がたくさん相談に訪れています。「結婚資金どうやって貯めればいいですか?」「結婚後の備えや貯蓄は??」というカップルにも、家計バランスのアドバイスなど行っています。お金のことで不安に思うことがあったら、相談無料ですので、ぜひ一度ご相談くださいね。
※掲載の情報は2020年9月現在のものです。保険や税制、各種制度に関して将来改正・変更される場合もあります。手続き・届け出の方法も随時変わる可能性や、自治体により異なる場合があります。
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