生命保険と医療保険の違いは?種類やメリット・デメリットも解説
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更新日:2023/08/31
生命保険と医療保険という言葉、よく耳にするけれどどういう違いがあるのかイマイチわからないという人もいるのではないでしょうか。この記事では生命保険と医療保険の違いを解説。併せて生命保険や医療保険の種類や、それぞれのメリット・デメリット、保険の選び方も紹介していきます。保険を選ぶ際にぜひ参考にしてください。
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生命保険と医療保険の違い
生命保険と医療保険では、それぞれの保障の内容や目的に違いがあります。生命保険は、死亡や高度障害などを保障する保険。それに対して医療保険は、病気やけがなどを保障する保険です。
生命保険とは
その名前の通り、生命保険は「生命」に関わる保険です。加入者である被保険者が死亡したときに、残された家族に対して保険金が支払われます。また、死亡したときだけでなく、高度障害になった際にも保険金が支払われます。商品によっては、ケガや病気なども保障に含まれる場合があります。
生命保険の種類
生命保険の中にもいくつかの種類があります。保険ごとに保障期間や保険料などが異なるので、それぞれの特徴を押さえておきましょう。
定期保険
定期保険は一定期間のみを保障するタイプの保険。子どもが自立するまでの間など、必要な期間だけ保険をかけ、その間に死亡すると家族が保険金を受け取れます。基本的に定期保険は、解約返戻金や満期保険金などが受け取れない掛け捨て型で、その分終身保険などに比べて保険料が低く抑えられる点がメリットです。
終身保険
終身保険は、解約しない限り、加入してから被保険者が亡くなるまで一生涯保障が続くタイプの保険です。途中で解約した場合には、払い込んだ保険料などに応じて「解約返戻金」を受け取ることができるため、貯蓄性を備えた保険と言えます。ただし、その分保険料は定期保険に比べて高くなります。
養老保険
養老保険は、一定の期間内の保障が受けられる保険で、保険期間内に被保険者が亡くなった場合、死亡保険金が支払われます。さらに、亡くならずに保険期間が満了した場合は、死亡保険金と同額の満期保険金が保険金受取人に支払われます。保険料は終身保険よりも高額になります。
生命保険のメリット
生命保険にはいくつかのメリットがあります。その中でも主要なものを紹介します。
万が一の事態に対する保障ができる
生命保険の一番のメリットは、自分に万一のことが起きた場合に備えることができるということです。死亡保険金は、遺族の生活費、お葬式の準備費用、子どもの学費などに利用することができます。そのため、扶養家族がいる人などは、万が一のリスクを抑えるために加入を検討する必要があります。
所得税や住民税の対策ができる
生命保険に加入していると、生命保険料控除が受けられ、所得税や住民税の負担を軽減することができます。なお生命保険料控除を受けるためには、年末調整や確定申告などを行う必要があります。
相続税の対策ができる
生命保険で支払われる死亡保険金は、法律上、相続財産とみなされるため、相続税がかかります。ただし死亡保険金には、一定額までは非課税となる非課税枠が設けられているため、この枠を活用すれば相続税対策となります。非課税枠は、他の財産とは別に、保険金だけを対象としており、「500万円×法定相続人の数」という計算式で算出されます。
生命保険のデメリット
生命保険にはメリットだけではなく、デメリットもあります。生命保険の特徴を理解するためにも、しっかりとデメリットもおさえておきましょう。
インフレの影響を受ける
生命保険は、契約する際の予定利率によって将来受け取れる保険金額をあらかじめ決めておく商品です。もしインフレで物価が上昇しても、保険金は契約時の金額から変わらないため、保険金の価値が相対的に低くなってしまう可能性があります。
元本割れするリスクがある
すでに触れたように、終身保険などの貯蓄性がある保険は、解約時に解約返戻金が受け取れます。ただし、解約するタイミングによっては、元本割れをするリスクがあります。特に契約期間が短いと解約する際の返戻金も少なくなるため、解約時期については慎重に判断する必要があります。
医療保険とは
医療保険は、病気やケガに備えるための保険です。病気やケガなどで入院や手術をした場合に、給付金が受け取れるという仕組みです。給付金の支払い条件は保険商品によって異なり、給付金を受け取れる時点や条件も商品によって定められています。また特約を付加することで、保障をより充実させることが可能です。
医療保険の種類
医療保険には、大きく分けて公的医療保険と民間医療保険があります。それぞれの役割を確認しておきましょう。
公的医療保険
公的医療保険は、国が運営する社会保険制度。病気やケガをした際に医療費の一部を国が負担してくれるという仕組みです。日本では「国民皆保険制度」が採用されており、原則として、国民の加入が義務付けられています。
民間医療保険
民間の保険会社が販売している保険のサービス。ベッド代や食費など、公的医療保険ではカバーできない費用を賄うというのが民間医療保険の主な位置付けです。保障内容や保険料は商品によってさまざまに異なるため、より自分に合った保障が得られるのも特徴です。
医療保険のメリット
生命保険と同様、民間の医療保険にはさまざまなメリットがあります。そのなかでも主なものとして、以下のようなメリットがあります。
先進医療の費用を抑えられる
先進医療とは、厚生労働大臣が承認した先進性の高い医療技術です。公的医療保険の対象外のため、先進医療を受けようと思ったら、高額な医療費が必要となります。その点、民間の医療保険では、基本保障に月数百円程度の特約を追加すれば、先進医療の保障も受けられるため、いざというときの選択肢を増やしておきたいという人にはうってつけです。
長期入院のリスクに備えられる
病気の種類によっては、入院が長期化する場合があります。民間の医療保険に加入しておけば、入院した際に入院給付金が一定額支給されるため、長期入院にも備えることができます。入院給付金を1万円に設定しておけば、1日当たりの自己負担を抑えやすくなるため、おすすめです。
心理的な負荷を抑えられる
入院中や退院後は、療養により仕事を休んでいることでの給料の低下や、家族の生活費の工面などの心理的な負荷が大きくなります。保険があれば、そうした心理的な負荷をある程度抑えられるというメリットもあります。
医療保険のデメリット
医療保険にもいくつかデメリットがあります。特に次のようなデメリットは気を付けましょう。
掛け捨てが多い
一般的に医療保険は掛け捨て型が多くなっています。掛け捨て型の保険は、解約時に解約返戻金が受け取れません。また、病気やケガをせず満期を迎えると、満期保険金がないので一切お金を受け取れない点にも注意が必要です。
加入できない可能性がある
基本的に医療保険では、加入前に健康に関する告知が必要となります。病気を患ったことがあったり、健康診断の結果が悪かったりする場合、保険に加入できない可能性があることは覚えておきましょう。
保険を選ぶ際のポイント
保険は種類によって役割が大きく異なります。そのため保険を選ぶ際には、まず自分が保険に入る目的を明確にすることが重要です。将来のライフイベントを想定して、必要な保障や保険料を検討するようにしましょう。生命保険は亡くなってしまった場合に備えるための保険。それに対して、医療保険は病気やケガによる医療費に備えるための保険です。また生命保険と医療保険の中にもいくつかの種類があります。自分のニーズに合った保険を選択するためにも、それぞれの保険の特徴や役割を把握することが大切です。
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※掲載の情報は2023年8月現在のものです。保険や税制、各種制度に関して将来改正・変更される場合もあります。手続き・届け出の方法も随時変わる可能性や、自治体により異なる場合があります。
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よくある質問
- Q.今は健康だし、保険は不要?
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ケガも病気もしない可能性はもちろんありますが、何も起きなかった場合ではなく、起きた場合に保険が必要なのかを検討してみましょう。ケガや病気の治療費だけではなく、万が一の時家族の生活を守るためのお金は足りるのかなども含め、今本当に保険は不要なのか、必要なのであればどんな保障が必要なのかを考えておくことが大切です。 貯蓄・資産形成としての保険もありますので、人生100年時代、これからのライフプランとそれに必要なお金、そしてもしもの時に備える保険について、考えておくことをおすすめします。
- Q.保険の相談は無料ですか
-
A.はい、相談は全て無料です。ゼクシィ保険ショップは、保険会社各社からの手数料で成り立っています。そのため、相談にいらっしゃるお客様からは一切相談料を頂いておりません。
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- Q.なぜゼクシィが保険相談サービス?
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