ライフプラン表とは?3つのメリットと作成方法を解説

更新日:2025/2/28
「ライフプラン表」とは、人生におけるさまざまなイベントと、それに伴うお金の流れを計画的に管理するためのツールです。本記事では結婚という大きなライフイベントを迎え、お金の見通しを立てたい人に向けて、ライフプラン表の基本や3つのメリット、具体的な作成方法や活用ポイントをわかりやすく解説します。
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ライフプラン表とは
ライフプラン表とは、結婚やマイホーム購入、子どもの教育などの重要なライフイベントと、それに伴う家計のキャッシュフローを整理し確認するための計画表です。この表に1年ごとに収入や支出を記入し、年間の収支を算出することで、将来の貯蓄残高をシミュレーションできます。活用する家計の全体像を把握し、将来のライフイベントに備えることができるため、ライフプラン表は人生設計を支える強力な味方となってくれます。
ライフプランニングとは
ライフプランニングは、将来のライフイベントや夢を具体的に書き出し、それを実現するための計画に落とし込むことを指すもの。いわば「人生の設計図」を作る行為ともいえます。作成する際には、お金の計画だけでなく、家族全員がどのような暮らしを望むのか、どのような生き方をしたいのかを総合的に考えることが重要です。
ライフプラン表を作る3つのメリット
ライフプラン表を作成することで得られる主なメリットとして、以下の3つが挙げられます。
人生におけるお金の動きを把握できる
ライフプラン表を使うことで、人生の中で出ていくお金と入ってくるお金を把握できます。例えば、大きな支出が発生する時期や貯蓄額の増減をあらかじめ知っておくことで、適切な対策を講じることが可能になります。
将来の「お金」の不安が軽減する
ライフプラン表を作っておけば、将来の家計の収支や貯蓄額を具体的に予想して数字で確認できるため、「なんとなく不安」といった漠然とした気持ちが軽減されます。見通しを立てておけば、不安が解消でき、安心感を得られるでしょう。
適切な保険選びができる
自分や家族に「もしも」のことがあった場合、金銭面でどの程度影響が出るかを明確に把握できます。これにより、必要な保険を適切に選び、無駄なく効果的に備えることができます。また、定期的に保険を見直す際にも役立ちます。
ライフプラン表作成はテンプレートの活用が便利
ライフプラン表を作成する際には、テンプレートを活用すると、一から自分で作る手間を省き、時間を大幅に節約できるため、便利です。インターネットで検索すれば無料でダウンロードできるテンプレートも多く、これを利用すれば簡単にスタートできます。ここではその中でも代表的なものを2つ紹介します。
日本FP協会のテンプレート
日本FP協会のウェブページでは、家計の収支確認表や家計のバランスシートなど、家計管理に役立つさまざまなテンプレートが提供されています。そのうち「家計のキャッシュフロー表」を利用することで、ライフプラン表を簡単に作成できます。PDF版とExcel版の両方が用意されているので、自分に合った方を選択しましょう。
Microsoftのテンプレート
Microsoftが提供する「ライフマネープランシート」は、1年単位や10年単位での家計のシミュレーションが可能です。ライフイベントや予算を詳細に記入でき、支出と収入のバランスをグラフで視覚的に確認できます。
ライフプラン表を作成する前の準備
ライフプラン表を作成するに当たっては、以下の情報をあらかじめ整理しておくとスムーズに進みます。
・現在の状況:現在の収支状況などを確認する
・夢・目標:将来かなえたいことや目標をリストアップする
・キャリア・働き方:現在の職業や将来的な転職、副業などを検討する
・家族構成:今後の家族計画を考える
・住宅・車:住宅購入や車の買い替え計画を検討する
・趣味:趣味にかけたい予算を考える
・子どもの進路:教育費の見積りを立てる
ライフプラン表を作成する3ステップ
では、ライフプラン表を作成する具体的な手順を確認していきましょう。主に次の3つのステップで作成します。
1 テンプレートをダウンロードして準備する
前述したテンプレートのうち、自分が使いやすいものを選んでダウンロードし、記入できる状態にします。
2 ライフイベントを書き込む
テンプレートの記入欄に合わせて家族の年齢を記入し、ライフイベントを書き込みます。例えば、子どもの進学や住宅購入などの大きなイベントのほか、旅行や車の購入、住宅リフォームなども組み込むとよいでしょう。この段階では、実現可能性を気にせず希望を自由に書いてOKです。
3 収入・支出を書き入れる
テンプレートの指示に沿って、収入と支出を書き込みます。その際、テンプレート通りに記入しても、アレンジしても大丈夫です。例えば日本FP協会のテンプレートでは、支出が以下の項目に分かれています。
・基本生活費
・住居関連費
・車両費
・教育費
・保険料
・その他の支出
・一時的な支出
収入は手取り金額を記載し、支出は生活費や住居費、教育費など項目別に記入します。これにより、年間収支や貯蓄残高が自動的に計算され、家計の全体像が明確になります。
ライフプラン表を活用するための3つのポイント
ライフプラン表を作成した後も、効果的に活用するために以下のポイントを押さえましょう。
小まめに見直す
ライフプラン表は一度作成したらそれで終わりではありません。年に1回、あるいは大きなライフイベントがあった際に見直して、必要に応じて修正することが大切です。
毎年赤字なら家計改善を検討する
赤字が続く場合は、収入を増やす方法や支出を減らす手立てを検討する必要が生じてきます。例えば、副業や転職による収入アップ、固定費削減や控除の活用による支出ダウンなど、具体的な対策を立てられるようにしましょう。
状況によっては資産運用を検討する
将来の大きな支出に備えるために、資産運用を始めるのも選択肢の一つです。NISAや個人型確定拠出年金(iDeCo)などの制度を利用して、少額からでも始めることを検討しましょう。
迷ったらプロに相談を
ライフプラン表は、将来のライフイベントと家計の見通しを計画的に管理するための重要なツールです。テンプレートを活用することで簡単に作成でき、見直しや改善を繰り返すことで、より充実した人生設計につながります。
自分だけではライフプランを立てにくい、どのように進めればよいか迷うなど、困ったときは、専門家に相談するのがおすすめです。専門的な知識が豊富でノウハウを持った金融や保険のプロが、自分で考えたライフプランのブラッシュアップをしてくれるため、精度の高いライフプラン表が作成できます。
ゼクシィ保険ショップでは、無料でライフプランシミュレーションを行っています。アドバイザーが現在の収支について丁寧にヒアリングし、不安や疑問に答えてくれます。将来に向けた第一歩として活用してみてはいかがでしょうか。
※掲載の情報は2025年2月現在のものです。保険や税制、各種制度に関して将来改正・変更される場合もあります。手続き・届け出の方法も随時変わる可能性や、自治体により異なる場合があります。


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