一度病気になると保険に入れない、はホント?
更新日:2020/10/12
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健康状態に不安があっても入れる保険がある!
一昔までは、保険は健康に問題がない状態で加入するものというのが一般的でした。しかし、持病や既往症(過去にかかったことがある病気)がある人こそ医療保障の必要性を感じるもの。最近ではそうしたニーズに応えるようなタイプの保険が増えてきています。
健康状態に関係なく、入れる保険がある!
持病や既往症がある人が保険に加入する手段として、何らかの条件付きの保険に加入するというものがあります。こうした条件としては以下のようなものがあります。
・割増保険料:通常よりも保険料が割増になる
・保険金削除期間:一定期間のうちに所定の状態となった場合、給付金・保険金額が少なくなる
・特定部位不担保:契約時にあらかじめ指定した体の一部や特定の病気については保障の対象外となる
このように、保険金額が通常よりも高かったり、持病に関しては保障の対象外となったりといった条件付きであれば、持病や既往症を持っていても加入できる商品があります。
「限定告知型」保険の特徴
「限定告知型保険(死亡保険・医療保険)」は、「引き受け基準緩和型」とも呼ばれる保険。保険料の負担は一般の医療保険と比べると1~3割は高いものの、通常の保険よりも告知項目が簡素化されていて、引き受け基準が低く設定されています。 保険会社や商品によって異なりますが、一般的に、次の5つの項目に当てはまらなければ加入できます。
① 過去2年以内に入院または手術をした
② 過去5年以内にがんで入院もしくは手術をした
③ 今後3カ月以内に入院または手術予定
④ 現時点でがん、肝硬変と医師に診断もしくは疑いがあるとされる場合
⑤ これまでに公的介護保険の要介護認定(要支援を含む)を受けたことがある
通常の医療保険とは違って、告知項目がはい/いいえで答えられるような簡単な形式になっているのが特徴です。また、医師の診断書や健康診断の検査結果なども必要ありません。
ただし、保険料が割高である以外にも保険金削除期間や特定部位不担保といった条件があるので、その点には注意が必要です。
・契約してから1年以内に病気にかかった場合、保険金・給付金は50%になるのが通常
・既往症(すでにかかったことがある病気など)について、責任開始前に医師から勧められた入院や手術などについては保障対象外になるので要注意
・職業や収入、過去に結んだ契約歴やすでに契約しているものとの通算のために、加入できない場合もあるので確認を
「無告知型」保険の特徴
持病や既往症の種類や経過次第では、引き受け基準緩和型の保険でも加入できない場合も。それでも加入したいというときには、「無告知型(無選択型)」保険に入るという手があります。
無告知型は、名前の通り基本的に健康に関する告知なしで入れるタイプの保険です。誰でも加入できる無告知型保険ですが、注意しなければならないのは、一般の医療保険とまったく同じ保障が受けられるわけではないという点。一般的には、契約を結んでから90日間以内に患ってしまった病気は保障対象外 (疾病責任開始日は契約日から91日目以降、ただしケガについては契約日から保障)という制限があります。
また、医療保険は保険期間が5~10年のものが多く、更新するたびに保険料がアップするものが多いため、 家計への負担が大きくなる場合も。死亡保障の金額も上限が300万円と少なめである点も理解しておく必要があります。また、既往症の悪化や再発については保障対象外になります。
このように、「持病や既往症があるから医療保険には加入できない」と諦めなくても、限定告知型や無告知型といった保険であれば、条件付きではあるものの、医療保険に加入することができます。ただし、通常よりも保険料が割高になるなどのマイナス面があることも理解しておく必要があります。また、持病や既往症があっても健康状態についてより詳細な告知をすることで通常の保険に入れる場合があるので、まずは通常の保険に加入できるかを確認してみるとよいでしょう。
持病や既往症があって保険加入について心配な方はぜひ一度ゼクシィ保険ショップで相談してみてください。
※掲載の情報は2020年10月現在のものです。保険や税制、各種制度に関して将来改正・変更される場合もあります。手続き・届け出の方法も随時変わる可能性や、自治体により異なる場合があります。
RT-00343-2009