妊娠したら保険に入りにくくなるってホント?
更新日:2020/10/2
妊娠がわかると、妊娠前と同じような条件では保険に入りにくくなってしまうということを知らない人も多いのではないでしょうか。そのときになって困らないためにも、妊婦さんの保険事情を知っておきましょう。
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妊娠中の女性の保険加入には条件が付くことも
新婚カップルにとって、新しい命を授かることは、この上なくハッピーなことです。しかし、出産前後の女性の体は非常にデリケート。重度のつわりや切迫流産、切迫早産などのリスクにも、医療保険でしっかり備えておきたいですね。
妊娠・出産は病気ではないので、原則として全額自己負担です。そう聞くとたくさん費用がかかってしまうのではと思うかもしれませんが、妊婦健診には助成制度が設けられており、出産費用は「出産育児一時金」などで賄うことができます。よって、通常の出産であれば費用面での心配はあまり必要ありません。
しかし、重度のつわりや帝王切開での出産、切迫流産、切迫早産、妊娠中毒症。こういった状況になることも十分ありえます。このような医学的な処置が必要なケースでは、医療費は他の病気と同様に3割負担になります。それと同時に、医療保険の支払い対象にもなる場合がほとんどです。
医療保険に加入していると、その内容にもよりますが、入院日数に応じて「入院給付金」が受け取れたり、所定の手術を受けると「手術給付金」が受け取れたりします。そのほか、女性特有の疾病を手厚くカバーする特約などに加入していれば、その分の給付金を受け取れることもあります。
しかし、ここで注意したいのが、保険加入のタイミングです。すでに医療保険に加入済みの人は良いのですが、妊娠がわかってから保険に入ろうとすると、事態はやや複雑。保険には、各保険会社が定めた引き受け基準(加入申し込みを受けるかどうかのルール)があり、妊娠中の場合、加入時に条件が付いたり、入れなかったりするケースが少なくありません。
一般的に、妊娠27週目までは多くの医療保険に加入できますが、その場合も「特定部位不担保」といって、妊娠・出産トラブルで手術を受けたとしても、給付を受けられないといった条件が付いてしまうのです。
医療保険は妊娠がわかる前に入っておこう
このように、妊娠がわかると妊娠前に比べて保険加入は難しくなりますし、加入できたとしても、妊娠に関係する病気は保障されないなど、条件が付くのが一般的です。このため、結婚が決まったら、できるだけ早めに医療保険に加入しておくのがオススメです。
おめでた婚でまだ医療保険に入っていないという人は、これからの保険プランを考えておくことが大切。妊娠27週目までなら加入できる医療保険もあります。
妊娠・出産は病気ではないものの、体の状況や治療によっては、医療保険の給付金の対象となるパターンがあります。
家族が増えると必然的に出費が多くなりますので、保険の相談窓口で相談しながら、早めに対策を考えておきましょう。
※掲載の情報は2020年9月現在のものです。保険や税制、各種制度に関して将来改正・変更される場合もあります。手続き・届け出の方法も随時変わる可能性や、自治体により異なる場合があります。
RT-00318-2009